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ヤットさんの日本代表としての12年間を振り返る本を読みました。
今までヤットさんの本を読んだことがなかったのですが、『通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)』『Number(ナンバー)866号 「通訳日記」で読み解く14の教訓 ザックジャパンの遺産。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))』を読んだことでヤットさんの考え方に非常に興味を持ち、どんなことを考えながら日本代表でプレーしているのかを知りたくなりました。
ヤットさんはご存知の通り、2002年に代表に呼ばれて以来、特にオシム→岡田→ザッケローニ監督時代の直近のおよそ8年間に渡っては日本代表の中心選手としてプレーしました。
そして34歳という年齢ながらもアギーレ監督で臨むアジアカップのメンバーにも選ばれました。
本書では様々な監督のもとでどのようなことを学び、考えてプレーしているのかが記されています。
作品紹介
なぜ、俺は3度のW杯を経験できたのか――。
引用元:『変えていく勇気 日本代表であり続けられる理由』遠藤保仁 | 単行本 – 文藝春秋BOOKS
ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニ、アギーレ……。サッカー観の異なる何人もの監督の下で、何を変え、何を変えずにプレーしてきたのか。プロ17年目にして、進化し続ける司令塔が、「日本代表」の12年を振り返る。世界と戦い、勝つために必要な思考法とは――。日本代表の国際Aマッチ最多出場記録更新中の遠藤選手の進化と挑戦の本質が今ここに明らかになる。
感想
まず思ったのは、ヤットさんは頑固というか自分を持ってる人だなと思った。
とにかく自分のスタイルを崩さないし、納得いかなかったら監督に意見をすることもある。
テレビで観るあのひょうひょうとした印象とはかなり内面が違うことがわかった。
それから岡田監督が言っていたが、ヤットさんはピッチの中にいながら全体俯瞰する感覚を持っていて、どちらのサイドが今やられているとか、的確な分析ができる珍しい選手だとか。
だからこそ監督の指示通りやっていて上手くいかなかった時に、ピッチで戦っている自分の方がどうにかできる術を持っている、わかっているという感覚になるのかもしれない。
ヤットさんが将来的に監督になる日が楽しみだ。
それからオランダ、ベルギー戦以降、ヤットさんを後半から投入するというオプション的なものが発動されているが、あれはそもそも戦術的な理由からではなくケガが原因とのこと。
日本ではオプションとして報道されていたがヤットさん本人は「冗談じゃない」と思っていたそうだ。
私もヤットさんが前半の戦況をベンチから見て分析して、後半に登場して流れを変えるのは良いなぁ、ザックやるやんと思っていました。
でもあれで上手くいったのと長谷部のケガが重なったことで、4年間チームの心臓、中心選手として活躍していたにもかかわらず、ワールドカップ本番でのベンチスタートに繋がったのかも。だとしたら皮肉なもんだ。
まとめ
戦況を読む力、チームに違いを産み出せる選手として本当に遠藤選手は優れていると思います。
この年齢まで日本代表、しかもボランチという運動量を求められるポジションでスタメンに居続けるということはとてもすごいことです。
いまだに遠藤選手を超える選手が出てこないというのもなんだかなぁと思います。
次回のワールドカップは38歳ですが、ひょっとしたらまたメンバー入りするかもと思わされる選手です。